断熱性能
音を吸収する程たくさんの小さい穴を持つセルロースファイバーは、壁の中に隙間なく吹き込んで施工を行うため高い密度で充填されます。
そのため、マット状・板状断熱材と比較すると、配管などの障害物で発生しやすい断熱欠損(断熱材の施工密度が低くなる部分)でも、圧倒的に隙間を作らず施工してしまいます。
いくら断熱性能値が高い断熱材を使用しても、断熱欠損が多くなってしまう断熱材では、性能値をうまく発揮することはできません。高い密度でしっかりとした断熱性能値を発揮できるのが「セルロースファイバー」の強みなのです。
安定した室温を保ち、病の元でもある「冷え」を排除することで、健康的で快適な生活が送れます。
良く食べ、良く飲み、良く笑いながら、健康的な楽しい生活を過ごしましょう。
熱伝導率 | 0.040W/(m・k) |
---|---|
断熱材区分 | C |
透湿率 | 155ng/(m・s・ps) |
透湿抵抗 | 0.00645m・s・pa/ng |
防火性能
セルロースファイバーは新聞紙が原料となっているため、
「パッと簡単に燃えてしまって安全性に問題があるのでは?」と思われがちです。
しかし、添加されているホウ素系薬剤の効果により、
燃え広がることなく優れた防火性能を発揮します。
防火実験では、バーナーでセルロースファイバーを燃やします。
表面は燃え黒く炭化しますが、全体に燃え広がることはありません。
火災の時、断熱材が燃え広がりやすいと、一瞬で家が火に包まれます。
防火性能に優れたセルロースファイバーを使用することで、
少しでも燃え広がることを抑えることができると同時に、
逃げる時間を稼げたり、しいては家の全焼を防ぐことになるのです。
燃えても有毒ガスが出ないので「気が付いたらガスで身動きできなかった」という最悪な事態も防げます。
そのため、断熱材の防火性能は極めて重要だと言えます。
結露防止・調湿性能
セルロースファイバーの最大の特徴である調湿性能。
新聞紙といえば、濡れた靴の中に入れて乾燥させるときに使用します。
それは、新聞紙が高い吸放湿性能(湿気を吸ったり吐いたり呼吸をする効果)を持っているからです。
セルロースファイバーはその新聞紙からできているため、高い吸放湿性能を発揮します。
では、家にとって吸放湿性能を持っているとどんな利点があるのでしょうか?
まず、梅雨のジメジメしたイヤな時期。
これは湿気が多いため(空気中の水分量が多い)に起こる現象です。
このとき、セルロースファイバーの高い吸湿性能で空気中の湿気を吸い込む働きをします。
そのため、室内では湿気が安定した快適な住空間となります。
また、冬場の乾燥した時期(空気中の水分量が少ない)には、放湿性能で空気中に湿気を吐き出します。
このように室内の湿度環境をある程度整えてくれる優れた性能があります。
「呼吸する断熱材」と言われるゆえんです。
防音性能
セルロースファイバーは壁の中に隙間なく吹き込む施工のため、高い密度で断熱材が充填されます。充填した壁の密度も55㎏/㎥と、パンパンに詰まっていて重量があります。
そのため、家は密封されたような状態(吸放湿性能はあるため空気は通す)になり、高い防音性能を発揮できます。
この高い防音性能は米国などに認められ、空港の周辺や基地周辺など騒音問題が発生しやすい地域では、防音材としても使用している実績があるほどです。
「車の騒音」「工場の騒音」など音が気になって「イライラする」人には、特におススメの断熱材です。
外からの音だけではなく、室内のプライベートな音も軽減されます。
例えば、赤ちゃんの夜泣きや叫び声。
お子さんがドタドタ走り回っても、外への音漏れを抑えることができます。
カラオケやエレクトーンの演奏。ちょっとした夫婦喧嘩の声も・・・
隣の会話が聞こえてくるのは、やっぱり気になるものですね。
防虫・防カビ
セルロースファイバーは、ホウ素系薬剤が添付されているため、防虫効果があります。
お馴染みの、ホウ酸団子・ゴキブリ団子の中にはホウ素系薬剤が含まれています。
虫・ゴキブリ・カビなどが嫌がる成分が含まれているため、防虫・防カビに効果を発揮します。
「えっ、薬剤使っているの?」と思われがちです。
実は、ホウ素系薬剤は、眼科で目の洗浄に使われているほど人体には悪影響がないものですので、
安心して使用することができます。
通称G(ゴキブリ)嫌いには、とても安心できますね。
エコな断熱材
新聞からのリサイクルから出来た自然素材の「セルロースファイバー」
地球の環境にやさしい素材で、まさに時代に合った断熱材です。
ぜひ、あなたもエコに貢献してみませんか?